いま、最も注目を集める話題といえば、やはりイラン戦争でしょう。
アメリカによるイラン攻撃の直後、イランがホルムズ海峡を封鎖しました。
本稿執筆時点でも再開はされておらず、原油などの資源輸出が滞っており、
世界中がその動静をかたずを飲んで見守っています。
仮に再開したとしても、簡単には元通りの状態には戻りません。
混乱は当面続くでしょう。
なにしろ、石油をはじめ、LNG(液化天然ガス)、それからプラスチック、ゴム、化学製品、食品、
医療用手袋の原料、アルミニウム、肥料などの原料となるナフサなど、さまざまな物資の供給が止まっているので、
たとえ再開したとしても今度は輸送や製造などの各所で目詰まりが起き、供給は大混乱となるためです。
物価高騰も本格化するでしょう。
しかし、今回の原油供給のひっ迫は、私たちがいかに原油に依存しているのかを
改めて考えさせられる機会となりました。
プラスチック、ビニール、食品用ラップ、医療用チューブ、注射器など、
私たちの生活は石油由来の製品に大きく支えられています。
2025年にアメリカで世界に衝撃を与える論文が発表されました。
アメリカの研究者と医師が中心となって、
現代人の体内にどれほどプラスチックが侵入しているのかを調査したのです。
数十体のご遺体を解剖して調べたところ、
なんと人間の脳は全体の約0.5%(200分の1)がプラスチックになっていることが判明しました。
おそらく、私たちの脳も同様に、200分の1がプラスチックになっていると考えられます。
みなさんは「えっ!? 自分はプラスチックなんか食べてないよ!」と思うかもしれませんね。
ところが、私たちは気が付かないうちにプラスチックを摂取しているのです。
私たちは、コンビニやスーパーで購入した食品を何気なく食べていますが、
その段階ですでに容器から微細なプラスチックが混入しているのです。
また、プラスチックが捨てられると、劣化して砕けた「マイクロプラスチック」になります。
これは、目で見られる程度の大きさですが、それが更に細かくなり、
顕微鏡でも確認が難しいほどの小さい「ナノプラスチック」になります。
ナノプラスチックは、いとも簡単に体内に取り込まれ蓄積していきます。
口から胃に入り体内に取り込まれるだけでなく、空気中からも肺に入って取り込まれます。
しかし、脳にプラスチックが入り込むことは、本来ならありえません。
脳にある脳関(のうかん)が、脳の血管からの異物を通さないようになっているのです。
しかし、恐ろしいことにナノプラスチックは、忍者のように脂肪をまとわりつけ、擬態するのです。
そうすると、体はプラスチックを脂肪と勘違いして、脳内への侵入を許してしまうのです。
それがどんどん増え、脳の中に0.5%も蓄積されているというわけです。
これが全身となるとさらに衝撃的で、なんと1週間でクレジットカード1枚分に相当するプラスチックを
体内に取り込んでいると言われています。
特に肺に入ってしまったものはなかなか排出されません。
また、食べたり飲んだりしたものはほとんどが体外へ排出されるでしょうが、
それでも一部は腸や胃から吸収され、血管を通じて脳へ到達するわけです。
この研究では、もう一つ恐ろしい結果が出ています。
生前、認知症だった人ほど脳内のプラスチック量が多かったというのです。
プラスチックは、認知症の原因である可能性があるのです。
それ以外にも、毛細血管の中に血栓として蓄積され、脳血栓などになる可能性があります。
すでに、血管の中にはどんどん蓄積し始めているといいます。
今回、イラン戦争によってナフサや原油などが止まり、
プラスチックが不足すると大騒ぎしていますが、
これを契機として私たちは考えを改めるべきでしょう。
確かに、原油や原油由来の原材料は私たちの生活を支えており、
不足すれば非常に困りますが、しかし本当にこれまで通り大量のプラスチックを使い続けてよいのか、
ということに思いを巡らせねばなりません。
皆さんの身の回りを見てください。ほとんどの物がプラスチックですね。
たとえば、セロハンテープ、スマートフォンのケース、合成繊維の衣類など、
ほとんどが石油から作られています。
そしてそれがやがてホコリのような大きさとなり、体内に入って行くのです。
マイクロプラスチックは非常に大きな問題ですが、それと匹敵する農薬を含む化学物質も、
これからは減らしていかなければなりません。
そうしなければ、地球環境だけでなく私たち自身の体も汚染され、絶滅しかねないのです。
天才宇宙物理学者の スティーブン・ホーキング は生前、
「人類がこの地球に住めるのは、あと100年位でしょう」と予言をしていました。
私たちは、どうやってこの地球を美しく守るのかを真剣に考えなければなりません。
私たちは、環境破壊の被害者であると同時に、加害者でもあります。
毎日大量のゴミを捨て、ペットボトルやプラスチック製品を使い続けているためです。
本来なら、コンビニで売られている商品に使われている大量のプラスチックも
ガラスやプラスチック以外の再生可能な素材に替えるべきなのです。
しかし、プラスチックを生産している企業があり、
そうした企業が経済を回し、社会を支えているという側面もあります。
一時はプラスチックを規制しようと世界的な会議もありましたが、
結局は多くの国が反対してまとまりませんでした。
単に「プラスチック止めよう!」だけでは、
そう簡単にプラスチックを減らして行くことはできないのです。
ただ、私たちは現在の豊かさの一部を犠牲にしてでも、いまこの問題に取り組まなければ将来、
私たちの子孫たちがとんでもない目に遭うかもしれません。
取り返しのつかない未来になるかもしれないのです。
そこで、私は「B&G(ブルー アンド グリーン)」という組織を立ち上げました。
11月28日に東京で講演会を行ないます。
プラスチックの問題など、環境問題についての情報を共有し、
いかに行動していくべきかを知る絶好の機会となります。
ぜひ、参加して頂ければと思います。 |