天国と地獄
 

2026年1月20日更新

第273回 人生における「戦略」の重要性<その3>

昨年からの「戦略」についての話の続きです。
話はもう一段飛躍します。
私たちが真剣に考え、取り組むべきは
「日本という国家をどうするのか」だけではありません。
国家のゆくえ以前に、もっと重要な問題があります。
それは、「この地球をどうするのか、私たちの環境をどうするのか」ということです。

はっきり言いましょう。
いま、私たちの地球環境は著しく破壊され、
私たちの子孫たちが生きて行けない世界にすらなりかねない状態にあります。
たとえば、日本において農薬による環境破壊は想像よりはるかに深刻です。
アメリカやヨーロッパに比べても化学物質に関する規制が総じてゆるく、かなり野放しな状態なのです。
本来、国民を危険にさらすものは規制するのが国の役目ですが、
肝心の政治家や官僚たちはその実態を放置し、さらに国民もそうした問題に積極的に目を向けません。

私たちは、自分で自分を滅ぼそうとしているに等しいことをしているわけです。
地球全体の環境も重大問題ですが、まずそれ以前に日本の化学物質や農薬の実態を把握し
問題に対処しない限り、日本人が健康を害し、日本が衰退するのは避けられません。

日本の国家戦略上の最大の目的は、
私たち国民の健康、すなわち健全な体と精神を次の世代に残し繋いで行くことであるべきです。
いかに経済が発展しても、安全保障が万全であっても、
国民が病み苦しんでいるのでは国家としての価値はないに等しいでしょう。
そう思うと、いまの官僚や政治家たちがこうした問題に真剣に取り組んでいないのは、
怠慢を通り越して害悪であるとすら言えます。
環境問題も、「国をどうするか」という戦略を考える上で極めて重要な事です。
他にも、国家戦略が重要となる話はいくつもあります。

たとえば、先日、東京の板橋で起きた事件などもそうです。
あるマンションの日本人オーナーが経営に行き詰まって、そのマンションを中国人に売り渡してしまいました。
新たにオーナーとなった中国人は、住んでいた日本人に突然、
今までの2.5倍の家賃を請求して追い出しを図る一方で、中国人相手の違法民泊をはじめていました。
結局、追い出しに遭った住人がその実態を明るみにし大騒ぎに発展すると、
そのオーナーは家賃値上げを引っ込めました。しかし、この法外な手口に泣く泣く退去をした人も少なからずおり、
また同様の事案が各地で起きていると言います。

しかし、日本人の住む場所が奪われるという深刻な事態にも関わらず、行政も政府もこれを放置しています。
外国人がどこにでも不動産を買って好き勝手できる法律など、海外ではあり得ません。
どの国でも戦略的に規制をかけ、自国を守っているのです。

私は、日本は本当に情けない国家だと思います。
それに気づかない国民も同類です。
日本の国土と国民を守る、もっとまともな国家にしなければいけません。
そのためには重要なのは、やはり国としての「戦略」なのです。


私たちの住む、この日本の生活環境を守り次の世代に繋げて行くことは、
今を生きる我々の最低限の使命である。
他国に侵略されたり、環境汚染などで国土を傷つけることは、あってはならないのだ。
            (2026年元日 渋谷区・代々木八幡宮にて)