いよいよ「サナエノミクス」が始まりました。
アベノミクスにならい、高市早苗氏が進める経済政策を私はこう呼んでいます。
その進め方は、安倍元首相の“秘蔵っ子”らしく、案の定、じわじわと財政出動の色を濃くしています。
側近たちも超バラマキ派、いわゆる「リフレ派」です。
つまり、金融緩和を続け、金利を上げず、とにかくお金を市場に供給して行くわけで、非常に危うい状況です。
そうした中で、高市氏の台湾有事をめぐる国会答弁が大きな議論を呼んでいます。
しかし、高市氏はまるでサッチャー英元首相を思わせるほど毅然としており、ひるむ様子がありません。
もし石破氏であれば、早々に発言を撤回していたかもしれない──そんな印象すら抱きます。
中国は非常に複雑な国であり、特に習近平氏は台湾の「統一」を絶対に譲らない姿勢です。
この問題が、簡単に収束するとは到底思えません。
日本としても中国に対抗する以上、自衛隊を中心とした防衛力をどう整えるのかが問われますが、
これは莫大な費用を伴う課題です。
そして、財政問題もいよいよ“来るところまで来た”と感じます。
視線を海外に向けてみれば、アメリカではトランプ氏がやや苦境に立たされています。
関税戦争の強硬姿勢は、当初こそ効果があるように見えましたがアメリカ自身も物価高に直面し、
低所得層からは「トランプに戻って大丈夫なのか。結局、同じではないか」という声が上がっています。
かつて、トランプ氏はバイデン政権の物価高を批判し、
「自分なら抑えられた」と豪語していましたが、
自身の関税政策がさらなる物価上昇を招いた側面も否めません。
そのため、今ではまるでカメのように手足を引っ込め、思うように動けない状況に見えます。
そうした世界情勢の中で、来年はどうなるのでしょうか。
私は、来年が“大きな転換点”になるのではないかと考えています。
株高もついに息切れし始め、下落の兆しが見えています。
来年は大きな株価暴落、AIバブルの崩壊、そして中国経済のさらなる悪化が起こる可能性があります。
日本の10年国債利回りも1.9%に達し、2008年以来の高水準となりました。
このままサナエノミクスで大規模な財政出動を続ければ、
イギリスのトラス政権が引き起こした「トラス・ショック」のようなことになりかねません。
つまり、国際的な信用が失われ、日本国債・円・株が同時に売られる“トリプル安”の可能性です。
そのショックを受けたとき、日本はどうなってしまうのか──来年はその瀬戸際に立つかもしれません。
さらに自然災害のリスクも高まっており、
大きな災害が起きてもおかしくない時期に来ているように思えます。
先日、京都大学の名誉教授で地球環境の専門家の方とお会いしました。
教授は“持続可能性”に関し、二つの重大な問題を挙げていました。
一つは、地球規模の環境汚染です。
人類の行き過ぎた経済活動の結果、地球はまもなく限界点に達しつつあります。
気候変動も深刻で、このままでは持続可能な地球環境そのものが危ういというのです。
もう一つは、日本の財政です。
経済の専門家ではない教授が、
「この状況は、明らかにおかしい。日銀に国債を買わせてごまかしながらここまで来たが、もう限界に近いだろう」
と強い危機感を示していました。
いよいよ、日本の財政も行き詰まりつつあります。
だからこそ、以前からお話ししているように、皆さんにはダイヤモンドや腕時計、
美術品といった現物資産を保有し、来るべき不測の事態に備えていただきたいと思っています。
今年一年、このコラム含め、私ども第二海援隊グループを御愛顧いただき、
本当にありがとうございました。
今年は株高も続き、一見すると平穏な一年だったように感じる方も多いかもしれません。
しかし、私は来年は一層、厳しい年になると考えています。
どうか、しっかりと生き残ってまいりましょう。
良い年の瀬をお過ごしください。 |