天国と地獄
 

2024年10月15日更新

第246回  石破新首相誕生!

ご存じの通り、自民党の石破茂氏が自民党総裁、
そして内閣総理大臣、つまり日本の首相に任命されました。
自民党総裁選での下馬評をひっくり返す結果となり、本人もびっくりしていると思います。

石破さんは、目つきが少し悪く怖そうなイメージがあり、損をしていますね。
実際に会ってみると非常に優しくて真面目で誠実な人です。

怖そうなイメージですが、実際は優しい方
実は、私は石破さんとご縁があり、本を2冊出しています。
1冊は『もはや日本には創造的破壊しかない』、
もう1冊は『徴兵・核武装論〈上〉』という安全保障の話です。
タイトルは物騒かもしれませんが、中身はとてもまともな本です。

今、自民党はお金の問題で派閥がなくなりましたが、それまでは派閥で動いていました。
その時、石破さんは多くの人を集められず、大きな派閥を率いることができませんでした。
2021年の総裁選では立候補することもできず、
今から2、3年前はほんとうに諦めムードという感じでした。

私はその時、
「石破さん、人間は何があるかわからない。“塞翁が馬”と中国の故事にあるように、
運命はどう転ぶかわからない。絶対に、石破さんは首相になれるよ」と彼に言ってきたのです。
その時、彼は信じていませんでしたが、ついに首相になりました。
人生は、本当に何があるかわかりません。

戦後、吉田茂という土佐出身の有名な首相がいました。
石破さんと同じ“茂”さんですね。戦後の日本を率いた頑固親父です。
彼は太平洋戦争中、外交官として戦争に反対していました。
そのため戦時中はとても不遇な目にあったのですが、
戦後アメリカ側に“リベラル”だと思われたことで首相になれたのです。
やはり、人生は何があるかわかりません。

さて、石破さんは確かに首相になりましたが、
党内基盤が弱いため思い切ったことができるのかと、私は応援方々不安視しています。
いろいろな人からの指示や反対の中でやっていかなければならず、政治は難しいものです。

しかも、今中東ではイスラエルが戦火を拡大しており、
イランからミサイルを打たれたりして、かなり混沌とした状態です。
日本に目を転ずると、中国、ロシア、そして北朝鮮という、
核を持つとんでもない3つの独裁国家が周りをひしめいています。
最近は領空侵犯が多くなり緊張感が高まる中で、
彼がどこまで自分のやりたいことができるのか、私は見物だと思っています。

余談ですが、数年前の彼が不遇の時、私の家に2回食事に来ました。
私の家には白いメスのホワイトテリアがいて、名前はモーリーといいます。
石破さんはモーリーが大好きで、
「こんな人懐っこい犬は見たことない」と言っていました。
彼は、動物番組にも出たことがあるくらい、大の動物好きと言われています。
石破さんが総理になり忙しくなったことで、なかなか会えなくなったことが残念です。

その人懐っこさは石破首相お墨付きのモーリー!

先程ご紹介したように、私と石破さんが共著で書いた書籍が2冊あります。
書店に置いていない場合には、第二海援隊に注文して読んでいただきたいと思います。
(TEL:03-3291-1821 FAX:03-3291-1820 E-MAIL:hon@dainikaientai.co.jp)

今の政治は本当に停滞しており、多くのことを変革しなければいけません。
果たして石破さんは改革ができるでしょうか。
私は石破さんを応援してはいますが、非常に険しい道だと考えています。

私の取材にも意気揚々と答えて下さった石破さんだが、
当時(2020年)、私の質問(日本の財政はじめ諸問題)に
対して自ら「(安倍さんの)次をやる方は大変ですよ」
と言っていた。
まさか自分がその立場(次の次ではあるが)になるとは
思ってもいなかったのではないだろうか。
微力ながら応援して行きたいものである。
(2020年10月 千代田区衆議院議員会館にて)