天国と地獄
 

2025年2月3日更新

第252回  「貸し金庫の安全神話が壊れた! 」

今回は、かなり衝撃的なお話をしたいと思います。
今、マスコミが大騒ぎしていますが、
都市銀行の雄、三菱UFJ銀行で2020年4月から2024年10月までの約4年半で、
なんと一番安全だと思われている銀行の貸金庫から、十数億円が盗み取られました。
しかも内部の犯行で、犯人は2つの支店で貸金庫を管理している銀行員だったというのです。
約60人が被害を受けたといいます。
銀行の預金や貸金庫は日本人が一番安全だと考える場所で、大切な最後の砦です。
そこから内部の人間が顧客の資産を盗んでしまったことは、非常に怖いことだと思います。

当初、この事件はあまりマスコミでは取り上げられませんでした。
日本のマスメディアーーテレビ、新聞などもそうですが、
銀行が広告主だったり銀行からお金を借りていたりするので、
あまり大々的に報道しなかったようです。
私は由々しき事だと思っていました。
さすがに週刊誌などが騒ぎ始め無視できなくなったのか、
警察の捜査がやっと進んだのか、2025年1月に逮捕されました。

今回の事件は氷山の一角で、他にもマスコミに出ておらず、
泣き寝入りしたという方も非常に多いと思います。
長い年月をかけて貯めていたタンス預金で税務署に知られたくないお金であれば、
たとえ窃盗されたとしてもどこにも言えません。
そういう人もいるでしょうから、実際の件数はもっと多いことでしょう。

おそらくこのコラムを見ていらっしゃる方の7割くらいは50歳以上、
さらに半分は65歳以上の方だと思います。
ご自身の老後資金をどうしようかと考えていることでしょう。
私が以前からお伝えしている、国が破産する可能性、国家破産対策を考えながら、
自分の財産をどこに置くかを思案していることでしょう。
国が破産した場合、預金封鎖、引き出し制限、
銀行の貸金庫の中身が没収されるなどの可能性があります。
ロシアでは、全て実際にあったことです。

しかし、何もない平時おいて銀行の内部の人間が
貸金庫から物を盗んでしまうというのは、一種の銀行強盗です。
銀行員が銀行強盗をやってしまったわけで、まるで映画の世界です。
日本はもともと治安が良く犯罪も少ないと言われていますが、そんな事はありません。
最近はいろいろな事件が増えています。
私たちも財産保全については、自宅の防衛も含め、これから気をつけなければいけません。
もうすぐ『国家破産であなたの老後資金はどうなる』という本が上下巻で書店に並びます。
ぜひお読みいただき、大切な老後資金を守って頂きたいと思います。

 
信用を構築するのは大変だが、失うのは一瞬である。
第二海援隊でも「トランクボックス」の提供をしているが、
常に防犯カメラが作動し、限られた者が複数名で管理している。
使用をご希望の方は御連絡下さい<℡.03-3291-6106 担当:島崎>。
(2024年12月 浅井の祖父が戦後すぐのころ住んでいた港区南麻布にて)