天国と地獄
 

2024年9月2日更新

第244回  投資の怖さと有効性

7月から8月にかけて急激な円高と株暴落、そして暴騰が起きました。
特に日本では8月5日に日経平均株価が一時4700円も下がり、
終値でブラックマンデー(1987年10月)をも超える史上最大の下げ幅を記録しました。

今回、為替と株が大きく変動したことにより、全財産を失う人が多数出ています。
信用取引や先物取引を行なっていた人です。
こうした取引をしていた場合、自分の読みと逆に大きく動いてしまうと
投資しているお金以上のすさまじい損失が出ます。

たとえば信用取引の場合は、手元の資金100万円に対して、
その倍の200万円やそれ以上の資金を投資する効果が得られます。
先物取引の場合は、もっと大きくレバレッジを効かせることができます。
レバレッジとは、借金をして投資しているのと同じことで、
その借金部分までが損失になることで
自分がかけていたお金以上のマイナスが出てしまうというわけです。

為替のFXは、株よりももっとレバレッジ(10倍や20倍)を効かせられます。
証券会社やFXの会社は、損した人からの「追い証」の取り立てが大変で、
8月5日、6日は電話がかなり繋がりにくかったようです。
追い証によって、人生が終わった人もたくさんいたと思います。
数年に一度は今回のような信じられないほどの相場変動がありますので、
皆さんも十分ご注意ください。

日本人は株式投資をあまりやらないといいますが、
新NISAが始まったことで今年は株式への投資熱が高まりました。
しかし、その矢先にブラックマンデーを超える大暴落ということで、
“投資を始めた途端に大損”という人がたくさんいるようです。
株や相場は非常に難しいわけですから、
素人が特に信用取引や先物取引には簡単に手を出すものではありません。

その点、投資の初心者でも安全性が比較的高く取り組みやすいのが「ファンド」です。
ファンドの中には、株が大暴落したとき逆に利益を出すようにできているものもあります。
それが、MF(マネージド・フューチャーズ)です。
先物をコンピューターがコントロールして、自動で取引します。
そこに、人間の判断は入りません。
このファンドの詳細については、(株)第二海援隊の子会社である
(株)日本インベストメント・リサーチで情報提供しています。

もう一つ、相場が大きく変動した際に面白いのが「オプション取引」です。
日経平均株価には「現物取引」の他、「先物取引」「オプション取引」があります。
オプション取引に関しては、“買い”をしている限り
投資した資金がゼロになることはあっても、それ以上の損失はでません。
それでいて、現物取引では到底得られない収益が期待できます。

ただ、素人がなんの知識もなく自分勝手にやっても収益を出すのが大変ですから、
私はきちんとオプション取引をサポートしてくれるクラブに入ったほうがいいと思います。
私が主催する「オプション研究会」では、オプション取引はおろか、
株式投資など他の投資経験もないという方にも、取引操作から基本知識、
さらに投資の心構え、市況変化に対する考え方や収益機会の捉え方など、
初歩的な事柄から実践までを懇切丁寧に指導しています。
ご関心のある方はぜひ一度ご連絡下さい
(「オプション研究会」℡:03-3291-7291  E-mail:info@nihoninvest.co.jp)。

(株)第二海援隊および子会社の(株)日本ベストメント・リサーチで運営している組織について、
これからは“庶民のためのプライベートバンク”という呼び方をしようと思います。
プライベートバンクとは大金持ちが資産を保全する組織ですが、
ここでは庶民がきちんと老後の資金を守り大損しないように助言します。
ですから、(株)日本インベストメント・リサーチが運営している
「ロイヤル資産クラブ」「自分年金クラブ」
(℡:03-3291-7291 E-mail:info@nihoninvest.co.jp)には、
多少コストがかかってもご入会頂き、安全な運用方法を学んで頂きたいと思います。

私自身、株を三十数年間やってきました。
始めた初期の頃、日経平均株価はバブル崩壊で
4万円間近になった株価がどんどん暴落するという時代でした。
その時、たまたま知り合った相場師の浦宏さんから教わったのは、
「株はある時、突然激変する。信用取引だけは死んでもするな」ということでした。

その言葉を忠実に守り、私は信用取引を一切したことがありません。
おそらくそれをやっていたら、どこかで全財産が無くなっていたと思います。
相場と言うのは、かくも恐ろしいものなのです。

そのような恐ろしい相場に対して、
大暴落した時だけ現物を買うというやり方は、有効かもしれません。
投資の神様・バフェット氏も、株が大暴落した際に投資したりしますので、
今回も大底で買っているかもしれません。

何でもそうですが、重要なのは人と同じことをやらないことです。
みんなが盛り上がっている時はただ傍観に徹して、
大暴落してみんなが大損している時に底値で株を買うのです。
“人と逆のことをする”ことが大事です。
それと、「常識を疑え」ということです。
それに徹して行けば、命も財産も守れるでしょう。


投資で資産を殖やすことは、誰にでもできることではない。
その世界は奥深く、危険もいっぱいだ。
しかし、危険を回避しながら的確なアドバイスの下で行なえば、
思ってもいない程の資産形成ができることも事実なのだ。
     (2024年7月 東京駅にてチャートの専門家・川上明氏と共に)