天国と地獄
 

2021年6月4日更新

第167回  新型コロナウイルス対策でも注目のニュージーランド

今回は、私の第二の故郷とも言うべきニュージーランドについてお話ししたいと思います。
ニュージーランドについては、今まで本も出しましたし、
講演会でもいろいろと話をしてきました。
その国が今、「新型コロナウイルスの封じ込めに成功した国」
として世界から注目を集めているのです。

現在、ニュージーランドの新型コロナウイルスの新規感染者は、
1日あたり平均で約3名という日本では考えられない状況です。
これは、ひとつにはニュージーランドが日本よりもっと孤島、
つまり絶海の孤島である、ということが理由であると思います。
日本の場合、確かに島国ではありますが、ニュージーランドとは比較になりません。
昔、モンゴル軍が攻めてきた「元寇」というのがありましたが、
朝鮮半島から対馬を越えてくれば、あんな船でも海を渡ってこられたわけです。

しかし、ニュージーランドでは無理でしょうね。
オーストラリアと近いように見えますが、
実際には私もニュージーランドに滞在した時に
オーストラリアのシドニーとメルボルンに遊びに行ったことがあるのですが、
ジェット機で3時間ちょっとはかかるのです。
そう、2000キロ以上あるのです。
ということは、本当に絶海の孤島で、港と空港をきちっと止めてしまえば
新型コロナウイルスも入ってこられない、というわけです。
そして現在も厳しい制限をしていますので、非常に安全な国なのです。

今回のコロナ不況によって、ニュージーランドの観光産業は
例に漏れず大打撃を受けました。
そのため、不動産(価格)は下がるものだと思っていましたが、
違いました。その逆なのです。
今、アメリカ人、オーストラリア人、イギリス人、
そしてニュージーランド人でも優秀な人で海外に出てしまっていた人たちが
ニュージーランドに着目し、不動産を買いまくっているため、
逆にニュージーランドの不動産価格は上昇している状況になっているのです。

これらからもわかることは、
やはりここが世界で最後の避難場所として絶好の場所なのかな、ということです。
最近、私はニュージーランドについて以前ほどお伝えしていませんでしたが、
ぜひ皆さんにもう一度、ニュージーランドに注目していただきたいのです。

来年(2022年)の11月には、ニュージーランドツアーを再開しますので、
ぜひご参加いただきたいと思います。
今までにないツアーにしたいと思い、「カギ足チャート」を使った市場分析で有名な川上明先生、
そして、税務署対策、特に国税対策がご専門の小池良先生のお二人に特別参加していただき、
極秘の話も含めて10日間まるまるご一緒していただきます。
現地特別レクチャー以外に食事中や移動中などにもいろいろなお話を聞くことができる、
めったにないチャンスです。

それはさておき、ニュージーランドは本当に素晴らしいところなのですが、
私が特に気に入っているところは、やはり自然が素晴らしい、というところです。
日本自体は、大気汚染はそんなにひどくありませんが、
お隣に中国という非常に大気汚染のひどい国があります。
ですから、黄砂も飛んでくるし、汚染大気も流れてきてしまいます。
東北地方、特に樹氷で有名な蔵王は、
中国からの汚染大気で江戸時代からあるような古木がどんどん倒れてしまっているのです。
東北地方というと、とてもきれいなイメージがありますが、
実際には中国からの汚染大気で大変なのです。

それに対してニュージーランドは、絶海の孤島でどこからも離れていますし、
南半球はもともと工場が少ないので大気汚染もありません。
手つかずの自然が残っており、ひとつの国の自然風景とは思えないほど変化に富んでいるのです。
ニュージーランドでは、国土の約3分の1が国立公園や自然保護区に指定されており、
こうした世界でも類を見ない自然風景が大切に保護されているのです。
今、世界中の政府がお金のバラ撒きをしていますが、
ニュージーランドは金融システムも安定しており、財政的にも極めて健全です。
私は一時、コロナ恐慌の時に心配になり、皆さんにASB銀行の預金を
半分日本に戻すようにお伝えしましたが、これももう問題ありません。
日本にお金を戻した方は、もう一度ニュージーランドのASB銀行に
戻していただいてよいと思います。

そして、ニュージーランドには軍隊がほとんど存在しません。
一応、軍隊はありますが、その総兵力は主要国中最低水準といわれる
日本と比べても桁違い少ないのです。
というのも、中国などからも遠いですし、一番近い国はオーストラリアですが
それすら2000数百キロ離れています。
そもそもお隣の国、オーストラリアとは非常に仲が良いのです。
それ以外は南洋の島々で、あとは南極しかありません。
南極にはペンギンしかいませんので、攻めてくることはないでしょう。

しかもオーストラリアのように海外へ派兵したりしていませんので、
イスラムにも睨まれていません。
世界中のどんな国も、無限に核兵器を持っているわけではありません。
ですから、中国とかロシアも、ニュージーランドまで狙ったりはしないのです。
『渚にて』という核戦争についての古い映画がありますが、
最後にはニュージーランドだけが助かる、という結末だったと記憶しています。
そういう意味では、たとえ核戦争になっても安全なのです。
そしてもちろん、国内の治安も良く、財産を置いておくにも最高です。
日本が国家破産した時には、最後の逃げ場となるでしょう。

一時、私はニュージーランドの不動産は高すぎるので購入するのはやめなさい、
と言っていましたが、今なら余裕のある方でしたらニュージーランドに
良い不動産を買ってもよいのではないでしょうか。
昔と違って今は多少制限がついており、外国人の土地所有に関しては
5ヘクタール超の土地や(5ヘクタールも購入する人はなかなかいないと思いますが)、
海岸・湖の前の土地は取得が難しくなっていますが、
それ以外は、よほど広くない限り一般の家は自由に買えます。

来年以降は毎年11月にニュージーランドツアーを開催したいと思いますので、
ぜひご参加いただき、ニュージーランドの情報を手に入れていただきたいと思います。

私がたびたびニュージーランドを訪れる最大の理由は、
汚されていない自然が残っていることである。
   (2020年3月 ニュージーランド・オークランドにて)

2020年3月、世界で新型コロナウイルスが騒がれ始めた頃の
ニュージーランド国内は、まだ渡航可能で普段と変わらなかった。
   (2020年3月 ニュージーランド・オークランド)