天国と地獄
 

2021年5月25日更新

第166回  あなたが知らない恐るべき再生医療

今回のコラムでは、非常に特殊な話をします。
現在日本では、新型コロナウイルスの変異株を中心に第4波がきています。
特に、大阪は東京よりも感染者が多く関西圏はパニックに陥っています。
今後、いったいどうなるのでしょう?

ここで、1つ興味深いデータがあります。
NHKニュースで4月下旬に放送されたもので、
ワクチンを少なくとも1回以上接種した人数の人口比のデータです。
その時点で一番多かったのはイスラエルで62%、ついでイギリスが49%、
アメリカは40%、この3ヵ国がかなり高い水準になっています。
そしてブラジルが12%、では日本はというと、なんと1.32%、約1%です。
アフリカが0.88%なので、日本はアフリカ並みの水準というみじめさです。

今回のコロナによってあぶり出されてしまったことは、
日本という国はもはや先進国ではないかもしれないということです。
特に、国家(政府)の危機管理能力が非常に低いのです。
先日、日経新聞の1面にも出ていましたが「1年間何をしていたのか」ということになります。

他の国はどうかと言えば、たとえばニュージーランドはコロナ対策の優等生です。
ワクチンの接種こそまだそんなに進んでいませんが、初期対応が抜群でした。
「水際作戦」と言って、国境で海外から入ってくる船、飛行機をいち早く制限し、
ニュージーランド国籍または永住権を持った人以外の入国を受付けませんでした。
最近では、ようやくオーストラリアと双方向の自由渡航を再開し
入国時の隔離も免除になりましたが、それ以外の国は依然として受け入れていません。

しかも、自国民が入国する場合でも必ず事前に現地の滞在先でPCR検査をし、
到着後すぐにまた自国の空港でPCR検査を受けることが義務づけられています。
その上で、2週間は完璧に隔離されます。
飛行機が着陸すると、警官が飛行機に乗り込んできて隔離されるホテルを個人に告げ、
空港からそのままホテルに連れて行かれます。
そこから2週間、決まった時間の散歩以外は一切外に出ることが禁じられるのです。
ですから、国内にはほとんどコロナ患者はいません。
たまに3人位出ると大騒ぎになり、ロックダウンしてしまいます。
それほどの厳しい措置をとっており、そしてこれからは予防接種も始まり、
コロナを封じ込めようとしています。

皆さんもご存知でしょうが、集団免疫はワクチン接種または感染により抗体が身体にでき、
そういう人が人口の7割に達するとほぼ収まると言われています。
イスラエルは、ほぼその水準に達しました。
イギリスもそれに近づいています。アメリカも同じです。
イギリスは一時、本当にひどかったですね。
しかし今ではコロナにかかる人、死亡する人の数、共々急激に減ってきています。
ですから、もうそろそろ経済をオープンにすると言っています。

日本は、まだまだこれからです。
バブルが崩壊するまで、つまり30年前の1990年までは世界一の製造業、
アメリカに次ぐ大国と言われていた日本が、残念ながらこのありさまです。
ワクチンの製造はできず、委託生産さえもできない。
全て海外からの輸入で、海外のワクチンメーカーの言いなりです。

昨年、安倍政権が崩壊する直前に通称「アベノマスク」と言われる
「普通の(小さめの)ガーゼマスク」を全世帯に配りました。
中には、届くのが非常に遅くて、すでに一般市場でマスクが
入手できるようになってから届くケースも相次ぎました。
しかも、届いたものが小さなガーゼマスクだったため、
意味がないと捨てた人も続出したという、笑い話のような代物でした。
あのマスクを作って郵送するお金だけで500億円もの税金がかかったわけで、
それだけのお金があれば病院やその他に使って、
今よりましな体制を整えるべきではなかったかと思います。

というわけで、この国は国家としての危機管理能力が極めて低いといわざるをえません。
このまま行けばこの新型コロナウイルスも大変ですが、
もっとひどいのはこのコロナ禍でたいへんな額のお金をバラまいてしまいましたから、
いよいよ国の財政が危うくなったことです。
以前より私が警告してきた「財政破綻」、
「国家破産」ということになりかねないと言うわけです。
どちらにしても、健康も財産も「自分の身は自分で守るしかない」
という時代が始まったと言って良いでしょう。

このようなコロナ禍の中、普段の経済本とは異なる
『あなたが知らない恐るべき再生医療』というタイトルの健康本を出すことになりました。
5月末に全国の書店に並ぶ予定です。
この本は、章の頭にかの有名な近代哲学の祖と言われるデカルトの言葉
「健康は最上の善であり、他のあらゆる善の基礎である」を格言として入れています。
意味は、「健康こそ人間にとって一番大事なものだ」ということです。
私もそのように思っています。

ただ、普通人間というのは自分が健康な時には健康に関して注意を払わないものです。
私は、独特な健康観を持っています。
というのも、母親が早死し、母親のお兄さん(伯父)も非常に若くして
クモ膜下出血で亡くなっています。
また、私のことをとても可愛がり大事にしてくれた父方の叔父も60代で突然がんに罹り、
あっと言う間に亡くなってしまいました。
そういう経験から、普段健康な人ほど気をつけなければならないと学び、
身体に良いと言われることをいろいろとやってきました。
普通の人から見たら「そこまでやるか!?」というくらいのことをやってきたのです。

特に私が気に入っているのが、「温熱療法」というものです。
大きさが十数センチ×7~8センチの楕円形の面から熱が出るのですが、
その熱の遠赤外線が体に入っていくという単純な機械です。
それを使って全身を温め、悪いところを探して行くという民間療法です。
「温熱療法」は、もう20年近く続けています。
ほぼ毎日、週5回から6回受けています。
時間として大体1日2時間、温熱師が2、3人、それ以外にマッサージ師1人で施術します。
コストも大変かかるのですが、これを長年続けています。

人間は、特に50歳を超えてくるといろいろな病気が出てきます。
体を壊したら、おしまいです。
特に、これから何かをやろうという人は、健康を失ったら気力もなくなってしまいます。
もし、脳溢血や心臓病などで倒れてしまったら、
寝たきりになったりあるいはいつも薬が手放せず、
常にびくびくしながら生きて行く生活になったりしてしまいます。
それは、本人にとっても悲しいことですし、家族にとっても大きな負担となります。

私の健康に関する最大の先生は、徳川家康です。
彼は、豊臣秀吉が健康に悪いことばかりやっていたため長生きできないと考え、
天下をとるためにある戦略を立てました。
それは、医者からいろいろな情報を聞き出し、
自ら薬研(やげん・昔の医者が漢方薬などをすり潰す道具)を使って
独自のサプリを作って服用し、健康法を確立して長生きし、
天下をとることだったと言われています。

ところで、この10年の間にその家康が聞いたら腰を抜かすような、
まさに信じられないような医療技術の革命的進化が起こっています。
それが、今回の健康本で紹介している「幹細胞点滴」と「培養上清点滴」です。
一般の方はまだ聞いたことがないでしょうが、
私たちが産まれてくる過程を解説すればわかると思います。

お母さんのお腹の中で精子と卵子が合体した時の受精卵はたった一つの細胞です。
それが分裂、分化を繰り返し体中の細胞になるのです。
脳にもなるし、目にもなる、足にもなるのです。
受精卵のようにまだ役割が決まっていな未分化の細胞を「幹細胞」といいます。
赤ちゃんの時には、この幹細胞は100億個位あると言われています。
それが60歳位になると、2億個位になってしまうのです。
最後にはこれがなくなって死んでしまいます。
若い時には怪我をしてもすぐ治るというのは、
この幹細胞が怪我をした部分に行って新しい細胞を作って治してしまうのです。
私は、2~3年前の「NHKスペシャル」を見て初めて
幹細胞というものを知り、驚愕しました。

その内容は、札幌医科大学が行なってきたある治験に3年間密着取材したものでした。
たとえば、車を運転していて後ろからダンプに追突されたり、
あるいは高いところから落ちて首の脊髄を損傷したとします。
そうなると、脳の指令が首から下に行かなくなってしまい、
半身不随ではなく、首から下全体が不随になってしまいます。
そういうひどい状態になった人がリハビリをしても、
今までは指を握ることさえできず、せいぜい1センチくらい動かせるだけの状態でした。
ところが札幌医科大学では、その患者本人の「幹細胞」を体内から取り出して培養し、
増殖させ、点滴で1回戻したところ、8割の人が劇的に回復したのです。
中には、普通に歩けるようになったり、
もっとすごい人は車の運転までできるようになったのです。
まさに、革命的な「再生技術」です。

また、これは昨年の話ですが、ドバイがあるUAE(アラブ首長国連邦)では
新型コロナウイルスの重症患者に、
やはり本人からとった幹細胞を培養し口の中から肺に霧状にして吹きかけたのです。
すると、患者が全員治って生還したというのです。
つまり、本人の幹細胞が肺の中に入って、やられてしまった肺を全部再生したようなのです。

日本国内でも、そんなに数は多くはありませんが
この治療をやってくれるところが出てきました。
そして、実際にこの「幹細胞治療」「幹細胞点滴」を私も受けてみました。
そして 今回、この治療について、多くの難病に悩んでいた人、
たとえば先に挙げたせき髄損傷による機能障害から始まって
心筋梗塞、脳梗塞・脳出血の後遺症、糖尿病、アルツハイマー(認知症)肝障害、
腎不全、慢性疼痛、そして新型コロナウイルス肺炎、
果ては肌荒れや育毛まで多岐にわたる症状に対しての投与例と
私の実際の体験談をわかりやすく一冊の本にまとめました。

この本を読んでいただけるとわかりますが、この治療は費用が高いのが難点で、
一般にはなかなか手が出ません。
それに対して、もっと安価で似たような効果のあるものはないか、
ということで本の中でもご紹介しているのが「培養上清点滴(および点鼻)」です。
幹細胞を培養する時にできる培養液がありまして、
それの上澄み、一番良いところを代用品として使うのです。
それには数百種類のいろいろな物質が入っており、
それが自身の幹細胞を活性化してアンチエイジングや
病気を治すような作用をするというのです。
これは一回当たりですと「幹細胞点滴」の10分の1くらいの値段でできます
(ただし、継続して行うことが望ましいようです)。
私はこれも受けてみましたが、非常に効果を感じています。

ですから、すでに体にいろいろな不調を抱えていたり、
難病にかかってしまった人、または病気を予防したいという人にとってはまさに朗報です。
この本には、今までにない奇跡ともいえるような話・情報が載っています。
5月末には全国の書店に並びますので、
ぜひこの『あなたが知らない恐るべき再生医療』(第二海援隊刊)
という本を読んでいただきあなたの人生を変えていただきたいと思います。

今まで難病と言われていた病気や症状に、
まさに奇跡的な効果を発揮している「幹細胞・培養上清」。
今は元気な人も、誰もが将来的に予期しなかった病にかからないとは言えない。
ぜひ、本書をご一読いただき、
その光明ともいえる治療法を知っていただきたいと思う。
     (2021年5月 東京・御茶ノ水にて)