それと比べると、今居るニュージーランドは本当に天国です。
この楽園でひと心地ついたところで改めてキューバやアルゼンチン、
あるいはベネズエラがなぜダメになったのかを思案してみました。
そこで浮かぶのは、政治の重要性です。
政治がダメになると、国家は混乱します。
特にベネズエラは悪名高き独裁者であるニコラス・マドゥロ大統領が
自分とその側近のわずか100人のための政治を行なっており、
そこにロシア、中国、キューバなどが後押しするという滅茶苦茶な政治運営をしています。
その結果、国家は破産し、1000万%のハイパーインフレが起きました。
ベネズエラの人口3,000万人のうち、1割以上が海外逃亡してしまいました。
しかも、どの国もそうなのですが、国家破産した時は優秀な人から順に逃げ出してしまいます。
現状を打破するために政府に抗議でもすれば、
それが国家にとって有益な若者であろうとおかまいなしに捕まえて、
拷問したり殺してしまったりするのですから、逃げ出すのも当然ですね。
独裁国家であるベネズエラでは、これほど極端な悪政を敷いているわけですが、
それが私にはどうも他人事には見えません。
日本は衰えたとはいえ、いまだ世界的に経済力が強い国ですし、
最近税収も増えて景気も以前より良くなってきています。
そしてこれらがアベノミクスのお陰だと言われています。
ただし、裏を覗けばこれまで以上に借金を膨らまし、
日銀が国債やETF、リートなどあらゆるものを買い漁り、景気を支えているのです。
そんな状態をマスコミを始めとした世間では、「アベノミクスは上手くいっている」と言っているのです。
私は元々新聞社にいたこともあり、
政治とともにマスコミの重要性を痛感しているのですが、
一般の国民はマスコミを通じてでしか直接物事を知りえない訳です。
ですから、マスコミには中立な立場が求められます。
時には政権が行なう悪事を暴いたり、批判したりすることが必要です。
今、世界中で独裁が広がっています。
ベネズエラしかり、キューバもしかり。
中国でも習近平が独裁体制をとっており、
アメリカのトランプ大統領もそこまでひどくはないものの、
マスコミと対立する独裁的な政治家と言えます。
ある意味、世界は非常に危険な状態に入ってきていることを
皆さんには肝に銘じて頂きたいと思います。 |