天国と地獄
 

2019年1月7日更新

第80回 ニュージーランドの大自然

 
第78回のコラムでも述べましたが、
現在のニュージーランドは深刻な住宅バブルに瀕していると考えられます。
オークランドの郊外、それも大した広さもないボロボロの家に
1ミリオン(100万ニュージーランドドル)の値が付いているのです。
1ミリオンは、日本の感覚で言うと“億”ですが、
東京でも億を出せばそれなりのマンションを購入できます。
ほんの10年前までは、2、3000万円ほどだった物件が1億円もするのですから、
いかに、ニュージーランドがバブルか、わかることでしょう。
しかし住宅バブルを抜きにすれば、
ニュージーランドの環境はやはり世界トップクラスと言えるでしょう。
日本の7割の国土に人口はわずか487万人(2018年時点)。
人口密度の低さは日本と比べ物にならず、ニュージーランドはとても広大な印象を受けます。
よくニュージーランドにまつわることで
「人よりも羊のほうが多い」という話を聞きますが、これは都市伝説なんかではありません。
2017年の統計によると、羊の数は2750万頭で、なんと人口の5倍以上の羊が存在するのです。
ニュージーランドの魅力は人口密度の低さだけでなく、
多様な景色、すなわち変化に富んでいる景色にあります。
南島エリアには大氷河やスイスに匹敵する大山脈、
北島には温泉に湖や滝、さらには国全体が綺麗な海に囲まれています。
世界中の絶景がニュージーランドだけで楽しめてしまうと言っても大げさではないでしょう。
安全性も魅力です。
自然が豊富な一方、ニュージーランドには人間に危害を加えるような猛獣がいません。
また、ヘビもいません。
さらには、原発がないのも魅力ですね。
ニュージーランドの自然は、
世界中のどこにも替えがたいほどだと
私は思っている。
個人旅行や一般のツアーでは行けないようなところ、
見ることが出来ない物件等を
私の会社のツアーではご用意している。


2018年3月に英紙デイリー・エクスプレスが組んだ特集
「(次に)世界大戦が勃発した場合、どの国が最も安全か」が注目を集めました。
記事はその候補としてスイス、シンガポール、アイスランド、フィンランド、スロベニア、
そしてニュージーランドを挙げています。
「南大西洋の島国ニュージーランドは、他の国から離れており、
しかもエネルギーを自給自足できる」と高評価を与えました。
実際、去年の1月、米国で「トランプ政権の中枢が
ニュージーランドに核シェルターを購入した」というニュースが飛び交いました。
その要人とは、ペイパル(paypal。米国を中心に
世界中で普及している決済サービス)の創始者として知られ、
最初に米フェイスブックへ投資したことでも有名な
ベンチャー・キャピタリスト、ピーター・ティール氏です。
ニュージーランド・ヘラルド紙によると、
ティール氏はニュージーランドのワナカ湖の近くに1450万ドルで193ヘクタールの土地を購入したようです。
同時期発行の米ニューヨーカー誌は
「スーパーリッチな人々が世界終末の日に備え、移住を検討すべき場所になっている」と報じました。
今はバブルでお買い得とは決して言えませんが、
下落した際は“避難所”としてニュージーランドの不動産を買うのも良いかもしれません。
その際は、ぜひ弊社のニュージーランドツアーに参加してください。
素晴らしい不動産の見学にお連れいたします。


シティ・オブ・セイルズ(帆の街)の愛称を持つ
美しい港町オークランド。
国民一人当たりのヨットの保有率は世界一だ。
その理由の一つは停泊料の安さにある。
山も海もレジャーには事欠かない。
今、南半球に位置する ニュージーランドの
季節は初夏だが、山頂には今なお銀世界が広がる。
ぜひ一度、訪れて来て欲しい。


(ニュージーランドにて 2018年11月)