天国と地獄
 

2018年2月15日更新

第48回 ボランティア活動を通して得られるもの

前にもお話しした通り、私はCheFuKoという団体の最高顧問をさせていただいております。
CheFuKoのスタッフは、福島には毎月訪問しており、
様々なボランティア活動を行なっています。
そして、ネパールには年に3~4回、“温熱軍団”を派遣しています。
その際、温熱の施術を習得してスタッフと一緒に援助活動をしたい、
と手を挙げて下さる私のファンの方が数人いらっしゃいます。
本当に貴重な、得がたい人々だと思っています。
ただ残念なのは、その方々は皆さん年配の方で、
中には60歳を超えている方もいらっしゃるのです。
そして、若い人があまりいないのです。

学生の方、アルバイトの方、卒業して就職をどうしようか考えている方、
もちろん社会人の方も含め、ぜひ若い人にこの活動に参加して欲しいと思っています。
ネパールに行くのは体力的に無理だと思う人は、
CheFuKoの日本での活動拠点である
御茶ノ水オフィスの事務作業のお手伝いでも構いません。
週1回でも、月数回でも大歓迎です。
感受性が豊かな若い時に、こういう支援活動を通して地球規模の考えを持ったり、
世界にはまだ本当に貧しい国があるということを知ったり、
日本は幸せなのだということを実感できることは、大変良いことだと思います。

ウクライナ、ネパールでは外国の人々と触れ合うことができますし、
福島では大変な被害で辛い目に遭った人々と
温熱療法を通じて本音で語り合うことができます。
彼らは温熱の施術を受けながら、
誰にも言えなかったことをぽろっと漏らしたり、時には泣いたり、
そういう本当の姿を見せてくれるのです。
ですから、温熱療法で身体を温めて身体の状態を良くするという目的もあるのですが、
それ以上に愚痴を言ったり、泣いたり笑ったりしながら心からの交流が図れるのです。
そして、「本当にありがとう」と言ってもらえるのです。
特に海外でのこういった活動は、
日本の政府にはできない「民間外交」だと思っています。
ですから私はスタッフを、「民間大使」と呼んでいます。

今度、ご近所の明治大学にボランティア団体があれば声をかけようと思っています。
ぜひ、全国の大学生、若い人、
本来は経済に興味があって私の本やこのコラムを読んで下さっている方、
もちろん若くない方も大歓迎ですので、
このような活動に興味を持っていただきましたらCheFuKoまでお問い合わせ下さい。
「CheFuKo」http://www.chefuko.org/,TEL:03-5577-3155

もちろん生きていく以上、お金は必要ですし、
稼がなければいけないので、ビジネス、生業は必要です。
ただそれとは別に、一切の対価を求めない
「無償の愛」「無償の行為」とでもいうのでしょうか。
たとえば、普通の親が子供に対して対価や見返りを求めずに与え続けること、
さらには偉大な宗教を起こしたキリスト、モハメッド、ブッダたちが
何か対価を求める訳ではなく人々を救うために教えを広めて行くことと同じです。
世の中を少しでも良くしたい、人々に何か真実のものを与えたいと思って
(そこまでおおげさなことを私が言える資格はないのかもしれませんが)
する無償の行為は、本当に気持ちが良いのです。
そして、そこで成果が出た時の喜びというのは、まさに純粋な喜びなのです。
それを、皆さんにもぜひ味わって欲しいと思います。

もう2月になりましたが、この1年が良い年でありますよう、
皆さんの幸せをお祈りしています。

「CheFuKo」のスタッフ(一部)と
 ネパールから訪問して下さった
 ラメス・タパリヤさん。

(CheFuKoオフィスにて 
      東京・御茶ノ水 2017年12月)

 

スタッフのコメントを載せておきます。

■昨年は、初のウクライナと福島の子供たちの交流企画を福島県で実施しました。
一緒に企画を形にしていくボランティアメンバーを大募集中です。
(樺沢:写真上段右端)

■2015年4月25日にネパールで大地震があり、すぐに駆けつけて以来、
継続的に支援活動を行なっております。
年に2回報告会がありますので、私たちの活動をぜひ見て聞いていただきたいです!
(杉浦:写真上段左端)