私は今回、アウシュビッツを訪れるか、とても迷いました。
しかし、日本人でアウシュビッツを訪れた人のお話の中に、
あまりにも凄まじくて落ち込んでしまい1、2週間立ち直れなかった、
という話がありましたので、少し遠いということもあり、
ツアーでは行かないことにしました。
その代わりに、クラクフのカジミエーシュ地区を訪れたのです。
ガイドのエバさんから話を聞いて、
ここにいたユダヤ人がどれほど酷い目に遭ったのかを知りました。
ここにいたユダヤ人全員が、殺されてしまったか逃げ出したそうで、
街にはユダヤ教会、シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)が今も残っていました。
シナゴーグの中では、数人のユダヤ教徒がお祈りを捧げていました。
残されたお墓も見てきましたが、そのたたずまいに言葉を失いました。
人類の歴史の恐ろしさ、民族同士の争いの恐ろしさを実感しました。
今も、いたる所でキリスト教とイスラム教が激突していますが、
宗教戦争の恐ろしさは筆舌に尽くしがたいものがあります。
私たち人類は、歴史上経験してきたいろいろな出来事を踏まえて、
平和な国家と平和な世界を築いていかなければならないと、つくづく感じました。 |