天国と地獄
 

2017年7月5日更新

第26回 北海道に癒される 〈その2〉

 

翌日は、函館の近くにある大沼公園に行きました。
大沼公園は駒ヶ岳が火山噴火し、その時せき止められてできた綺麗な沼です。
そして苫小牧から函館までの丸い湾を噴火湾というそうですが、
そこをぐるっと廻って行くので札幌から函館まで特急で3時間以上かかりました。
直線距離は近いのですが、在来線ですと嫌になるくらいの時間になるのです。
新幹線でもあれば早いのでしょうね。

 
 

髙田さんご夫妻と。
新緑の雨の中、
6月とはいえ寒い鹿部町です。

 

駒ヶ岳の長いスロープの最後、海に落ちる手前の所に鹿部町という町があります。
大沼公園から車で30分位の所で、全国的にはあまり知られていない町なのですが、
行ってみてこんなに良い所があるのかと大変驚きました。
漁港もあって、ニュージーランド以外でこんなに良い所は初めてというくらい素晴らしい所でした。

そこに、第二海援隊で開催しているニュージーランドツアーに来て下さる
髙田さんという方が住んでいます。
道南冷蔵という有名な水産会社のトップの一人です。
彼は私の大ファンで、奥さんも息子さんも私のファンになって下さり、
家族3人でわざわざ札幌まで講演会に来てくれて、翌日私をもてなしてくれたのです。

大和ハウスグループの「鹿部ロイヤルホテル」というなかなか良いホテルがありまして、
今回はそちらに泊まりました。
温泉も湧いていて、大浴場で温泉に浸かりゆっくり過ごして、
夜はまた寿司屋に行きました。
今度は「大寿し」というお店で、有名人も結構来ているお店です。
昨日の札幌の寿司屋は繊細な江戸前なのですが、
「大寿し」の場合は巨大なネタが乗っている北海道らしい豪快なお寿司で、
兄弟2人で経営されているとても美味しいお店でした。

 

 
 




髙田さん、大寿司の大将と。
大好きなお寿司を
大好きな方といただき大満足。

(北海道・鹿部町にて)




 

皆さんも、北海道に行かれることがありましたらぜひ一度、大沼公園で降りて
タクシーかレンタカーで鹿部町まで行かれたら良いと思います。
とても良い所ですから2~3日居ても良いのではないでしょうか。
函館まで車で1時間位ですので、
鹿部町を拠点として函館を見てまた帰って来ることもできます。
魚介類も豊富でホタテ、イカ、サーモン、中トロと何でもあります。
北海道の名産が全部そろっていて、素晴らしい所です。

帰路は、去年は函館に新幹線が通ったので新函館北斗駅から北海道新幹線「はやぶさ」を利用して
4時間かけて東京へ帰って来たのですが、
さすがに4時間は疲れました。ですから、
今年は飛行機を利用しました。やはり、飛行機の方が楽ですね。

このように、ニュージーランドと似ているところも多い北海道が、私は大好きです。
しかも熱狂的なファンが居て下さって、美味しいお寿司も頂けるということで、
本当に楽しみなところです。
ただ、残念ながら北海道は景気が悪くて、
今も中国など外国からの観光客の落とすお金でなんとかもっているようなところがあります。
あれだけ大自然が残っていて良いところなのに、景気が良くないというのは残念ですね。

バブル崩壊後、拓銀が破綻してしまったのでメインバンクが無いというのも不景気の1つの理由なのですが、
それだけではなくて日本は明治維新後に中央集権になってしまい、
東京の政府が全てを管理していることが大きな理由です。
これは、高度成長期までは良かったのですが、
今は機能不全を起こしている所もたくさんあります。
スイスが完璧に州ごとに任せているように日本も地方分権にしていって、
都道府県ごとに自治を任せて競争をさせるのが良いと思います。

北海道は大自然が残っているのですから、税金を安くして若者と観光客を呼び込んだら、
すごく競争力が出るのではないかと思っています。
日本を活性化するために、そういう事も考える時期に来ているのではないかと思います。

いずれにしても、北海道は素晴らしい所です。
ぜひ、皆さんも年に1回くらいは北海道を訪れていただき、
お金を落として北海道がさらに成長できるよう、協力して頂きたいと思います。

浅井隆