皆さん、明けましておめでとうございます。
いよいよ2020年が始まりましたが、今年はひょっとすると非常に忘れがたい年になるかもしれません。
日本にとっては、数十年にわたる壮大なトレンドのスタートの年になるかもしれないのです。
以前からお話ししていますが、“恐慌”とも言うべき危機的な経済状況が、
早ければ今年の4月、遅くとも11月頃から始まるでしょう。
11月には、アメリカの大統領選挙があります。トランプ大統領は再選に向けて必死ですから、
どんな手を使っても必ず勝つと心に決めているはずです。
景気の落ち込みや株価の暴落は致命傷になりますから、
何が何でも景気、株を下支えする政策を取ると考えられます。
そういう意味では、10月頃まで株式相場は崩れない可能性もあります。
しかし、その後はいつ暴落しても不思議ではありません。
日本国内では、東京オリンピックがポイントになります。
オリンピック開催には巨額の資金が必要になりますから、建設をはじめさまざまな需要が生まれ、
景気を浮揚させる効果があります。
しかし、オリンピック後には必ずと言ってよいほど反動不況がやって来ます。
1964年(昭和39年)に開催された、前回の東京オリンピックもそうです。
翌年には「証券恐慌」と呼ばれる大不況に見舞われました。
山一證券が経営危機に陥り、取り付け騒ぎの発生で大混乱する中、
当時の蔵相・田中角栄が日銀特融を実施しました。
今回の東京オリンピックは2020年の開催ですから、
翌2021年の国内景気はかなり悪化する可能性があります。
ただ、これらはいずれも小さな話です。
より大きな問題は、以前から申し上げている通り、全世界が抱える2京7,000兆円という巨額の借金です。
これが逆回転を始めつつあります。
NY、ロンドン、香港など、不動産価格が大きく高騰した都市では、
超高級物件が売れなくなっています。買い手が付かないのです。
結局のところ、景気は長期に亘って世界的に良かったわけですが、
それが景気サイクルの面でそろそろ終わる可能性が高いというわけです。
景気が落ち込めば、資産価格も下落します。
やはり、気になるのは米国株です。
史上最高値を更新し続けているNYダウを月足の長期チャートで見ると驚きます。
実に長い間、右肩上がりで上昇しているのです。
それが最近、天井付近で乱高下しています。これは、暴落のサインです。
現在、NYダウは2万8,000ドル台ですが、1万ドル台に下がってもおかしくありません。
3分の1近くまで下がる、あるいは1万ドル割れもあり得るでしょう。
そうなると、世界は大混乱です。
ヨーロッパでは、ドイツの苦境が目立ちます。
特に自動車産業の低迷は深刻で、輸出依存度の高いドイツにとっては相当厳しい状況です。
ヨーロッパ経済のけん引役であるドイツの失速は当然、ヨーロッパ経済全体を冷え込ませます。
中国経済も不安定になりつつあり、すでに地方では取り付け騒ぎが起きています。
確かに、40年後には中国が世界の覇権国家になるかもしれませんが、
2020年代の10年間は中国にとって恐慌と銀行破綻の時代になると思います。
これは、1930年代のアメリカと一緒なのです。
アメリカは1930年代に恐慌に苦しめられ、第二次大戦を経て世界の覇権国家になりました。
ただ、大戦ではヒトラーやスターリンなど何人もの独裁者が登場し、
世界各地で悲惨な戦闘が繰り広げられました。
中国も1930年代のアメリカと同様、恐慌の時代を迎えることになるでしょう。
現在、多くの国が保護主義に走り、独裁者あるいは独裁者的なリーダーが増えているのは
第二次大戦当時とよく似ており、下手をすると大規模な戦争も起こり得ます。
中国が覇権国家の座に就くとすれば、これらの困難を乗り越えた後でしょう。
正月早々申し上げることではないかもしれませんが、
「明るい話はない」ということです。しかし、悲観することはありません。
適切な対策を実行すれば、皆さんの老後は明るいものになります。
「資産家は恐慌時に生まれる」と言います。
まさにその通りで、かつてケネディ大統領の父親が行なったように、
暴落する前になるべく早く見切りをつけ、株、不動産を売り、安くなったところで買い戻すことです。
そして、そのような相場変動における最大のチャンスは「日経平均オプション」にあります。
オプション研究会のご入会をまだ迷われている人、あるいは一度退会してしまった人は是非、
もう一度ご入会下さい。今年か来年、大チャンスが巡ってくると思います。
上手くやれば1万倍、つまり10万円が10億円になるような大チャンスです。
海外ファンドにも注目です。
現在、情報提供に向けて調査を進めているファンドが2本あります。
ひとつは、オプションの売りと買いを組み合わせ、
年率リターン9~10%を目標とする安定的なファンドです。
リーマン・ショックのあった2008年も7%近くのリターンを上げ、
その後、マイナスになった年が一度もありません。
もうひとつは、年率リターン50%を期待するハイリスク・ハイリターン型のファンドです。
著名投資家のジョージ・ソロス氏が運用していた
「クォンタム・ファンド」が年率35%くらいで回っていましたが、それを上回る驚異的なリターンです。
その分、リスクも高く、恐慌時にはかなりの下落が予想されるため、
恐慌の大底付近で情報提供しようと考えています。
大底付近の良いタイミングで投資できれば、
実質的には年率リターン70%程度で運用できる可能性もあります。
というわけで、世界的にはますます困難な一年を予感させられますが、
このように活路はあります。
ぜひ、希望を持って2020年を迎えましょう。 |