今日は3月23日です。
会社の近くに皇居がありますが、お堀の桜も美しく咲いており、
東京では今が3分咲き、4分咲きというところです。
今日は、今までに皆さんにメッセージをお送りしている中でも
“一番重要”な内容をお伝えしたいと思います。
おそらく、30年後にこのコラムを見た時、
「そうだったのか。あの時に始まったのだな!」と気が付くことでしょう。
現在、森友学園の件で財務省の文書書き換えが問題になっており、
これによって安倍政権の信用が失墜しています。
去年の秋の総選挙で自民党は大勝したのですが、
それも帳消しとなりそうな状況です。
順調に見えた「アベノミクス」も、黒田日銀総裁が行なってきた麻薬といわれる
“異次元緩和”の効力が薄れる時期であり、
しかも景気の循環から言ってもそろそろ景気後退に入る時期なので、
一時の勢いはなくなってきています。
そして、東京オリンピックに向けての需要、
特に建設需要は今年か来年には終わってしまうという中で、
いよいよ私が以前から言ってきた、
日本の財政問題を含めた国家破産に向けての大きなトレンドが動き始めています。
その1つの前兆が、このアベノミクスおよび安倍政権の失速です。
今年の2月、ちょうど私がニュージーランドへ行ってすぐに株が暴落しました。
不思議なのですが、私が海外に行くと株が暴落するのです。
これを“ジンクス”と言いますが、今回もその通りで
私が2月にニュージーランドへ行った瞬間に世界中の株が暴落し、
日本株も2万4,000円まで上がっていたのが2万1,000円まで下がりました。
しかも、今日(3月23日)も実はNYダウが700ドルくらい下げ、
その影響で日経平均も前場で700円以上下がっています。
今日の株暴落の原因は、アベノミクスの減速などではありません。
これは、世界的に大変な問題を秘めています。
その原因とは何か?
実は、トランプ大統領が中国に対して関税をかけると発表したことです。
これによって、貿易摩擦、貿易戦争が始まりそうなのです。
中国は、絶対にこのような処遇を許しませんし、対抗措置を取ると言っています。
時は折しも、習近平の一強体制となったばかりです。
今後、トランプがさらに強硬な態度を取って行くならば、
世界は自由貿易を捨ててどんどん保護貿易主義に向かい、
お互いに関税による叩き合い、潰し合いを始めることでしょう。
これは、かつて第二次世界大戦の前兆となった日米の争いと同じです。
世界がおかしくなる時は大体、お互いが保護貿易主義になり、
そして関税を掛け合うという前哨戦があるのですが、それがついに始まったというわけです。
しかも、その根底には私が前から言っている巨大な「800年周期」の流れ、
そして「覇権の移行」があります。
簡単に言いますと800年周期では今、
ヨーロッパの時代が終わってアジアの時代が始まろうとしているのです。
つまり、ヨーロッパが下降しアジアが台頭して、
それがちょうどぶつかった交差点が現在なのです。
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