日本の置かれた状況を考える(下)
前回より「日本という国をどうしたら良いか?」という話をしていますが、
私はこの国を根本から建て直さなければならないと思っています。
前回もお伝えしましたが、北朝鮮のミサイル問題のみならず、
中国という長期的に日本を飲み込もうとしている独裁国家があって、
しかもそこに習近平という恐ろしい独裁者がいて、日本に謀略などを仕掛けてきています。
実は今から13年前、オーストラリアで大事件がありました。
オーストラリアにある中国大使館の中国人一等書記官が、オーストラリアに亡命しました。
彼は、あることで中国政府から殺されそうになったのです。
しかし、オーストラリア政府も彼の安全を確保できないというので、
アメリカに身柄を確保してもらおうとしました。
するとアメリカ側は、引き受けるにあたって条件を出してきたのです。
それは、「(一等書記官が)アメリカにとって有益な情報を話すなら、
一生彼の身の安全を確保しましょう」というものでした。
彼がその条件にOKを出したのでアメリカが身柄を引き取り、極秘情報を話させたのです。
その中にあった日本に関することで、信じられないような話が出てきます。
なんと、中国から日本に1,000人以上のスパイが潜入しているというのです。
その数、数千人とも言われています。
私たちの周りのみならず、自衛隊の中にもスパイが沢山いるというのです。
特に一時問題になったのは、自衛隊のイージス艦に関する件です。
イージス艦というのは、北朝鮮や中国から飛んで来るミサイルに対する防空網を維持するために
一番大切な軍艦なのですが、その最も重要な心臓部「CIC」にいる乗組員が、
自宅に最高機密の書類を持ち帰ったというのです。
「CIC」というのは戦闘指揮所といって、
レーダーや通信などの情報を集約する中枢となる部署です。
自衛隊が慌てて調べたところ、その乗組員の奥さんが中国人だったのです。
そこで自衛隊が再調査をした結果、
かなりの数の自衛隊員の奥さんが中国人だったということがわかりました。
もちろん、全員がスパイだとは言いませんが、
そのうちの3分の1くらいはスパイの可能性があります。
このことからもわかるように、日本の機密も中国に持って行かれているのです。
その上中国は、スパイでもない日本人を
「反スパイ法」や「国家安全法」で捕まえてどんどん投獄しています。
しかし、安倍政権はその人たちを救い出すこともできないですし、救う気もないわけです。
私は単純に日本でも「反スパイ法」のような法律を作ればよいとは言いませんが、
こういった「フェアでない状況」がはびこっているのです。
中国は独裁で何でもやりたい放題で、日本にスパイを送り込み放題であるのに、
日本側は何もできずに機密を持って行かれてしまう。
その上、以前から秋葉原に冷蔵庫等の新製品が売りに出ると、
中国の民間スパイがやって来てその写真を撮って自国へ送り、
中国で意匠登録していたのです。
つまり、日本がそれらを中国で販売しようとすると、
すでにその形やデザインなどが全て登録されてしまっていて、
何もできないというとんでもない状況がずっと以前から続いていたのです。
日本は中国に対して何もできないのに、中国は日本に対してやりたい放題……
こんなアンフェアなことはないと思うのです。
私たちは、中国という国の意図をきちんと認識する必要があると思います。
一般の人はそれを知ろうともしませんが、
私は中国という国はとても恐ろしい国だと思っています。
中国の4,000年、5,000年の歴史の中でたくさんの国の興亡があったわけですが、
その歴史の中ではいつも外から夷狄(いてき)と言われる騎馬民族が
万里の長城を越えて入って来ました。
中国の歴代王朝の半分近くは、異民族の皇帝です。
そうなると、漢民族の男たちは奴隷として連れて行かれる、
あるいは異民族に自国を支配されてやりたい放題やられてしまうのです。
そういう中で生きてきたDNAを持った中国人と、四方を海に囲まれた島国で、
どこからもほとんど脅威がない中で生活を送ってきた私たち日本人では、
外敵に対しての感度が根本的に違うのです。
今はミサイルが飛んで来ますが、当時は船しかありません。
船で攻められることはほとんどありませんでしたが、
鎌倉時代中期に中国の元王朝、つまりモンゴルに攻められ、
九州の一部をかすったことがあります。
そのことをいまだに日本は、歴史上の大事件として大騒ぎしているのです。
このように、私たち日本人は中国人と本質的に違います。
ただ、日本人は幕末にあれだけのことができたわけです。
私は、戦後の日本の教育が間違っていたのだと思います。
それによって、本来生物が持つ「自分で自分の身を守る」
という本能さえもなくしてしまったようです。
この教育を根本から変えて、正しい日本の在り方を構築しなければならないと思っています。
すべてはそこから始まる、と思っています。
というわけで、今後はこういった内容の本も出していきたいと思いますので、
皆さんもぜひ議論をしていただきたいと思います。
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