〈上〉
11月13日、パリでISによる同時多発テロが起こった。テロの標的となったフランスは「非常事態宣言」を発令し、世界中の国々はテロに屈しないと宣言した。その後ISはアメリカニューヨークへの攻撃を示唆する動画を公開し、世界は緊張に包まれている。
今、私たちは歴史的大変動期の直前に立っている。現代は「世界大恐慌」から「第二次世界大戦」までの状況に類似しているのだ。歴史を紐解き、現在の状況を分析した著者である浅井隆は、これからこの日本に、世界に
「すさまじい時代」がやってくる、と予測する。すさまじい…想像を絶するものすごく酷いことが次々と起きる時代だというのだ。
今後何が起きるのか。その予測と、それを一つ一つ分析しその結果導き出された「生き残るための方策」を上下巻にわたり丁寧に解説したものが本書である。本書を読むと恐ろしく、この日本から逃げ出したくなるかもしれない。だが、知らないままでいるよりは知っていたほうがいいに決まっている。知っていれば準備することができ、生き残ることができるのだ。まずは本書を読んで「知って」いただきたい。そして、準備を始めていただきたい。
〈下〉
世界は「すさまじい時代」を迎えようとしている。
『すさまじい時代〈上〉』ではこれから起きるであろう経済的危機――「世界大恐慌」「国家破産」「老後消滅」という恐ろしい現実を解説した。
この『すさまじい時代〈下〉』では、すでに私たちの生活に迫りつつある「すさまじい」現実について述べている。何気なくやり過ごしている日常の中に、すでに破滅的未来の前兆は起こっており、気づかずにいることは命取りにもなりかねない。
浅井隆は「IT、スマホ、AIによる影響」、現在のデータと“800年周期”から予測する「食糧危機」、ISや各国の思惑から導き出される「第三次世界大戦」の可能性、化学物質や放射能汚染による生物への影響と「人類存亡の危機」という、ぞっとするような現実を次々と解説していく。
混乱の時代を生き残り、どんな未来を迎えても笑って生きていくために今後何が起きるのかを知り、準備する必要がある。ぜひこの『すさまじい時代〈上〉〈下〉』を読んで私たちの身に降りかかることを知り、そして「すさまじい時代」を生きていくための準備を始めてほしい。
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